7月7日 勉強会

7月7日 16:00~@ギンレイホール 勉強会開催しました。

参考資料は『女性画家の全貌。』(草薙奈津子監修 美術年鑑社 2003年)、『日本絵画の女性像』(池田忍 1998年)、『隠された視線』(若桑みどり)等。

この日は、参考資料を読みながら、ジェンダー美術史研究の経緯を振返りました。

 

『女性画家の全貌。』は、絶版になっている書籍ですが、物故から現存作家に至るまでの女性画家の作品図版とともに、フェミニズムとアートに関する研究者による論考、年表が掲載されています。

また、『日本絵画の女性像』の中で池田忍氏は以下のように述べています。

「新しい美術史学は、「普遍」の名を借りた「男」(より正確に言うならば、白人あるいは名誉白人として西欧の文化・教養を共有する男性)のことばによって語られた美術史に対する「異議申し立て」を積み重ねてきた。「女」の視点から、また社会におけるあらゆるマイノリティーの立場から、美術は語られ、分析され、創造される場が開かれつつある。」

「また、ジェンダーの視点は、女性の主体的な生の軌道と創造に光をあて、今を生きる私たちの知恵と勇気を得ようとするフェミニズムの思想に立脚している。フェミニズムの思想家・歴史家たちは、歴史や文学の主体=担い手としてあつかわれてこなかった女性たちに焦点を合わせることによって、歴史や文学のかきなおしをほぼ一世紀かけて精力的にすすめてきた。美術史の分野においても、おくればせながらこの20年ほどの間に新しい歴史像が描かれるようになった。」

そして、草薙奈津子氏が『女性画家の全貌。』序文の末尾を以下のように締めくくっています。

「中沢新一はその著『女は存在しない』(せりか書房、1999年)のなかで、「女とは語られないもの、語られないことをやめないもの」という。しかし女性画家は常に存在してきた。そして現代は、女性画家が存在してきたという”事実”が語られないことをやめた。さらに女性画家自らが語り始めてきた。その時、画家の真実が、真の力があばかれてくるだろう。」

◆参考資料

・『日本の美術 女性画家の全貌。―失踪する美のアスリートたち』草薙奈津子監修2003年美術年鑑社

・『隠された視線』若桑みどり

・『日本絵画の女性像』池田忍1998年

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